3T(テスラ)の静磁場強度と70cmのオープンボア、世界最高水準であるTim(Total imaging matrix)のコイルテクノロジーの融合により、 世界で初めて3Tの高画質と快適性を兼ね備えたMR装置「MAGNETOM Verio」が5月より稼動しました。
MAGNETOM Verioは、信号は向上するが画像にムラが生じるという、3Tが抱えてきた相反する問題を、新しいテクノロジー 「TrueFormデザイン」の搭載によって解消し、診断能の高い画質を実現しました。
これまで3Tの有用性が認められてきた頭部に加え、腹部撮影にもこれまでにない均一な画像の描出が可能になります。 また、現在の装置で行える脳神経外科領域の診断に有用な特殊検査(拡散強調、非造影脳血流画像、DTI、MRS、4DMRDSAなど) をすべて行えるようにしました。
当院放射線科では、日常診療で得た画像データを可能な限り有効利用するために、新潟大学脳神経外科学教室とともに様々な脳神経外科手術の術前検査としてのシミュレーション用3D画像の作成や、神経線維の画像化などに取り組んでいます。
3次元画像シミュレーションの対象としている疾患と手術は、破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血に対する脳動脈瘤クリッピング術、三叉神経痛や片側顔面痙攣といった神経血管圧迫症候群に対する微小血管減圧術、脳腫瘍や頭蓋底部腫瘍性病変の摘出術などで、医師からの依頼に合わせた画像作成を行っています。
従来の一般的な画像解析方法で作成した画像は、フィルムに焼き付けるかプリントしたものを指示医に提供するのみでした。
当院では、指示医がもう少し自由に使用することで、さらに有効となる画像利用法がないか思案していました。
当院で使用しているKGT社のINTAGEシリーズでは、解析ソフトReal INTAGEで作成したデータのレビューソフトとしてINTAGE Volume Playerを無償で提供しています。
これによって作成したボリュームデータはそのまま、指示医に提供することが可能となりました。
現在提供されているバージョン5は完成度が高く、初期のものから比べると表示法や操作面での問題点も改善され、日常診療において使用しやすいものとなっています。
作成した3Dデータは、術前に執刀医自身が実際の術野を模して観察することにおいて最も威力を発揮し、以前のように放射線技師が見やすい角度だけでデータを作るのではなく、得られたデータを最大限利用する方法として適した方法であると思われます。
実際、この方法を取り入れてから、新潟大学からの3次元画像解析を含めた検査依頼は著しく増加しており、当院で行ってきた術前シミュレーション法の要望の高さが実感されました。
神経繊維方向の画像化は専用の解析ソフトや東大放射線科開発のフリーウェアdTVを使用して行っています。
主な論文・学会発表を紹介します。
急性期から機能回復をめざし、患者様の状態に応じて、いくつもの療法を取り入れ、専門スタッフが最適のプログラムを提供しています。
日常生活に必要となる基本動作(寝返り・起き上がり・歩行など)の回復を図るために、運動療法や、温熱・電気・水浴・光線といった物理療法を取り入れ患者様のもっている運動機能を最大限に引出します。
脳卒中などによって、麻痺したり、動かしづらくなった体をストレッチなどによって、動きを引出したり、筋肉の硬化を防ぎます。また利き手を変える訓練や日常動作の回復訓練を行います。
言葉が出てこない失語症や、うまく話ができない構音障害に対し、根気よく訓練を行います。また、飲み込みが悪い方のえん下訓練や評価を積極的に行ない、回復のお手伝いを行なっています。